カーテンの昔々

昔々、私がまだ物心がつくかつかないか、それくらい昔、我が家は丁度、インテリア業界に踏み込んだばかりでした。

私の耳にはいつも、カーテン生地を切る鋭い音と、足踏みミシンのカタカタ言う音が心地よく響いておりました。

その頃、まだ、父が営業で注文を取り、母が縫製をする、という形で家業はスタートしたらしく、子供部屋の床は余ったパンチカーペットの実践練習として使われたのか、何色かのカーペットが並んで敷かれ、子ども心にも何だか嬉しかった思い出されます。

カーテン...特にレースは子ども心にもドレスの生地にも似ていて、良く頭からかぶってお姫様気取りで遊んだものでした。当然その後には父母どちらかに叱られる訳ですが・・・・。

お店を持ち、次に自宅兼一階がショップ兼事務所になった頃には、カーテンも絨毯も、カーペットも私にとっては自然に生活の一部になっていました。
いつの間にか母の仕事のミシンの音は聞こえなくなりましたが、お店にはカーテンのサンプルが壁際に沢山かかっていて、私は相変わらず父のいない間にお姫様になるのが楽しみでした。

白いカーテンも素敵だけど、アイボリーの方が優しい。でも、アイボリーは下手な使い方をすると貧乏臭くなる。
ドレープも大きな柄は小さな窓にはあまり合わない。面積が狭いと、折角の大胆な柄が活かされない。その代わり小花などの小さな柄物は小さな窓をとても愛らしく演出してくれる。反対に大きな窓にはうるさい感じがしてしまうので慎重に面積を決定しないといけない。ただ、シェードなどにしてみたり、上部だけを飾る方向にもっていけば結構使えるものかも・・・。

小学校の行き帰り、家族で出かけた時、友達の家に遊びに行った時、常にあの窓ならば、どんなカーテンが似合うだろう。
この部屋ならどんな絨毯が素敵だろう、齢10前後にしてこの調子ですから生意気な子どもです。

あの頃はまだまだ家造りも発展途上の初期と言っていいくらいで、和洋折衷の妙な家も多かった覚えがあります。

トタンが良く使われていて、その形状や色合いの安っぽさはとてつもなく嫌いでした。
窓1枚にしても、何で絵本や写真で見る外国のお家のように素敵に感じないのだろう?考えると、アルミサッシがとにかく合わない!!
日本は地震大国ですから、作りや素材が地震の少ない西洋と違っていも当然であるのは分かっていても、それならもっと別の色を使うとか、何か出来そうなものなのに。
悔しい事にアルミサッシの時代は随分長く一般家庭にはびこり、本物を使用している家をたまに家族で見に行くとため息がでました。

今は、木枠の窓も洋風の壁に合うテラコッタ風の瓦屋根も普通に普及していますが、デザインだけではなく、様々な要素が私達が暮らす「家」に求められている現代。

エコロジー・災害への強さ、高齢者が安心して住める家、動物と気持ち良く暮らせる家、そして、裏側のこれはいかがなものか・・・な出来ごとを、これからぽつぽつと書いていければと思います。

幾ら素敵なレースをかぶっても、もうお姫様とは誰も思わない、1人のおばさんのたわごとコラム。

始まり始まり~。

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2016年11月

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