猫よけとペットボトル

 

春になると散歩が楽しくなり、我が家ではおちび達を連れて1日2時間近く周辺をぶらぶらと散歩します。
家の近くはお寺が多く観光地ということもあり、桜の季節から多くの観光客の姿が見受けられるため、人気を避けて住宅街などを散策していると、いかにもデザイナーズと思える独特の家や、蔵のある旧家、オール家電、異国情緒あふれる洋館、など見ているだけで楽しく、勉強にもなります。
さらに、この時期には家庭毎に庭や玄関先のガーデニングに力を入れている成果が見られ、テラコッタのコンテナに寄せ植えされた、可憐なウェルカムフラワーや、敷地内の一角に設けられた花壇、柵や塀から顔をのぞかせるつる性のバラ等が開花して、それだけを見ていても楽しいものです。

そんな中で、ふ?、と野暮な違和感を見せつけているのが水を貯めこんだペットボトルです。ガラス瓶などならまだ飾りとしても、置き方によって許容出来るものもありますが、せっかくの玄関やガーデンの美観を著しく貶めているような気がするのは私だけでしょうか?

直接インテリアには関係ありませんが、時折、分別ゴミを出したくないから、しているのだろうか?? と疑問を覚えるほど徹底してレンガで造りあげた花壇を、隙間なくペットボトルで囲んでいる家を見ると、虚しい溜息を禁じ得ません。

また、犬のマーキング除けなのか、猫避けなのか理解に苦しむのが電柱の下に置かれたペットボトル。これは街の美観を損なう以外、小火が出た時の一時凌ぎの掛け水としての保険なのか・・・どちらにしてもあまりの中途半端さにがっかりしてしまいます。

誰か考案し、誰が初めて広がったのか経緯は知りませんが、はっきり言って、水を入れたペットボトルで猫の侵入を防ぐ効果は期待できないですし、ましてやそれを電柱の下に置く事で犬のマーキングを防げる、というのもありません。

猫が水満タンのペットボトルに警戒するのは最初だけで、それが危険なものではない、と分かれば、難なく飛び越えて花壇に侵入します。これは完全に猫の学習能力を侮っています。さらに、外猫の場合生まれた時から自然に目にしていた場合には、最初から意味はないでしょう。
もちろん、丹精込めた花壇や菜園に糞が転がっているのは不快ですし、せっかく埋めた種や球根などを掘り返されてしまう場合は頭に来ることも理解できます。
しかし、それで自らの花壇を守る為に、さほど効力のないペットボトルで雰囲気をブチ壊していては、本末転倒も良いところです。
猫の侵入を防ぎたい場合には、ゴム製で猫を傷つけずに侵入を躊躇させる棘が上向きに並んでいる置き敷きタイプの物がホームセンターで出ていますので、まずはそちらに切り替えた方が効果的、かつ、覗かなければ美観を損ねることもなくなるというものです。

また、電柱の下にペットボトルを置いても、神経質な犬ならともかく、図太い犬の場合は気にせずにマーキングしてしまいます。そして、一度マーキングされれば、我もと、我もと、別の犬がマーキングをし、それが続けばマーキングポイントとなり、ペットボトルはゴミ同然と化してしまい、美観を損ねるだけの結果となりますので、はっきり言って無意味です。

マーキングは飼養している人間側のマナーに係っている部分が大きいですので、まずは住宅街の塀や電柱ではしないよう、したとしたら消臭スプレーなどで流すよう呼び掛けの張り紙を可愛らしく造って貼った方がすっきりします。

土地はもともと人間が勝手に振り分けて売買しているだけで、動物達には所有の有無などは関係ありません。
出来る限り穏便で互いに優しく、効果ある方法を見つけて折角の美観を守ってほしいな・・・、とつくづく思う今日この頃なのでした。

 

 

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