和む建築物

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我が家の散歩ルートには幾つも市や県に文化財として指定された古い建物があります。
観光ルートにもなっているメインストリートは駅から離れてはいますが、人ごみの多ささえ掻き消せば何とも和が7割がたの、和洋折衷でしっとりとした建物の並びに気分がほっこりします。
残念ながら真夏でも真冬でも観光客で賑わっているので、人ごみが苦手な私はそちらまで犬をつれて散歩には中々行けませんが、路地裏や細い迷路のような住宅街にも、どっしりとした蔵のあるお屋敷や当時の名残を良い意味で風化させている商家など、見ているだけで二時間は軽く歩ける楽しさです。

駅から続く商店街はやや大きめの街のそれと変わりませんが、賑わう通りを抜けた場所に、文化財指定された、これまた私好みの広い土間のある元商家が建っていて、一年少し前に和紙を扱うお店としてオープンしました。
写真は外観です。
散歩で前を通るたびに、中を見てみたい・・と思い続けていたものの、ほぼ100%犬連れだったもので、お店がオープンしてからも外からちまちまと覗くのが精いっぱいでございました。

和紙屋さんといいましても、ただ、和紙を売る訳ではなく、和紙自体は水上産のもので、それを豆本や手帳、脂取り紙やブックカバーにしたり、ストラップをつけた物などを販売しているらしく、気に入った和紙でそれらをオーダーし、お店にあるスタンプで名前を記して貼り自分だけの物を作れるのがそのお店のスタンスらしく、去年、たまたまお散歩をしていた時に並べられた見本に興味を示して立ち止まっておりましたら、お店の方が「ワンちゃんも一緒にどうぞ!」と声をかけてくださりおずおずと入店してみました。

そもそも、写真の通り、道に面した戸はガラスがはめ込まれているので中を覗く事は可能なのですが、外が明るいと中は良く見えず、そのため入店して始めて広い土間と年代物の調度品がしっくりと配置された店舗内を観察する事が出来ました。とっても嬉しかったです!
珍しくお客さんが他にいなかったので、これはチャンス!と幾つかプレゼント用(勿論自分も含めて。笑)に品を選び、和紙を選び、通し糸の色を合わせてあれこれと一点ずつ丁寧にチョイスして、オーダーをしつつ、コーヒーまでごちそうになりながら色々とお話を聞かせて頂きました。

文化財にも色々とあるようですが、そこのお店は、人が使用・もしくは店舗として利用するのはOKらしいのですが、造作から建具に至るまで使用は出来ても、大規模な移動や改築などは許可されないので、土間に置く机や新たに設置する棚なども全て時代にマッチするように古物商を回ったり、特注したりと苦労されたそうです。
照明類も電気は通っていますが、勝手に穴をあけたりコンセントを設置することも出来ないので、ある設備を工夫して使用していました。
明るさなどは、どちらかと言えば薄暗く感じますが、押さえられた自然に近い視界がまた時間を遡る貴重なアイテムとなり、うっとりとしたまま小一時間ほども入り浸ってしまいました。
スタッフの方は犬好きで、良くお店の前を通る6ダックスが気になっていたそうで、おおらかに迎え入れてくださいましたが、馬でも飼育できそうな広さの土間は犬にも心地よいらしくこんなスペースがある家もいいなぁ‥‥時間がゆっくり流れている空気のを満喫して北風の吹く中、帰途に着いたのでした。
後日、オーダーした脂取り紙や豆本などに、スタンプで名入れをしに、今度は1人で参りましたが、古い家独特の臭いと高めの天井や何とも言えない色合いになった梁を眺めて、和ませて貰いました。

家は人が住まないと一気にすたれてしまいます。
出来れば、取り壊してしまったら二度と作り出せない時代を感じさせる家は、出来るだけ保護し、また様々な取り決めがあったとしても人の出入りを認めるシステムで建築という文化を守ってほしいものですね。

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2016年11月

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