おフランスのトイレ事情の不思議。

 

私が初めてフランスの地を踏んだのは大学の時でしたが、街並みの美しさに反して、あまりに汚くて芸術性と衛生とはまるで違う物なのだな...と少し落胆したのを覚えています。  

その後、ドイツへ留学した際にも、町並や建物自体はとても綺麗で可愛くて、本当に絵本のような美しさなのに、石畳の道の端々に大型犬の糞が落ちていて、何故にこんなに統一感のある良い町なのに、何処もかしこも糞が散らばっているのか...と呆れ果てたものです。
その量は、絶対に住人は生涯で数回はそれを踏む機会がある筈で、これで土足文化となれば、家の中にも入り込むのだと想像すると不衛生にも程がある、と言うしかありません。(実際は日本よりも湿度が低いので菌などの繁殖率は低くて日本よりも不衛生な事にはならないとの事でしたが、現在はどうだか不明です。もとい、そもそもそういう問題だけでもないですよね。)
 そして、それを更に陵駕して汚物天国化していたのがフランスでした。
 この、当たり前にあちこちに糞が散らばっているのはどうしてか?何より住民達はこの汚さが当たり前なのか?気にならないのだろうか?
 そう思っていたら、実際気にならないのが正解だったようで、驚きました。
 そもそも、かつてのフランスでは都市部など多くの人間が住んでいた場所では、トイレなるものよりも、取っ手付きの可愛らしい陶器の入れ物=おまる、をそれぞれの部屋に持ち込み、ある程度溜まるとそれを窓から投げ捨てていた時期が続いていたらしく、王侯貴族が毎晩のように集う王宮などでも、隠れて庭で用を足したり、庭に捨てたりが当たり前だったそうです。犬の糞なんて可愛いものです。
 通りの店などに入る際、いつも何故入口に雨避けなどのせり出しの無い上の住居階にほぼ垂直なのか?それは上から汚物が降ってくるから。
 石造りの達物に似合う素敵なサンシェードは通行人を汚物から守る為、ハイヒール靴やブーツは出来るだけ汚物から身体を離す為。
 黒のマントなども汚物が多少引っかかっても目立たない為、男性は堂々としていたのかもしれませんが、女性が外出中に催した場合に隅に行って気軽に屈んで人目を避けて用を足せるようにドレスはフランス人形のように場所をやたらと取るほどふわふわと広がり、
 雨以外でも傘が流行り、臭いを消す為に香水が発達しました。
 現在私達が憧れるお姫様ドレスや、履いているヒールの高い靴やブーツ。香水に日傘、これらが上から捨てられる汚物から身を守り、あるいは汚臭を誤魔化す...つまりは対処療法的に考案され、発達進化してきたものだとしたら、何とも哀愁漂う起因です。
 香水などは、日本のお香に通じるものがあるので良しとしても、どれだけの副産物が作られたのでしょう?
 現在は身だしなみやお洒落小物や、建物のアクセントなどとして取り入れられている数々のアイテム。それがどれだけの種類なのか知りませんし、他にも複合的な理由で作られ、発展してきたものもあるとは思いますが、私が一番不思議でならないのはただ一つ。
 そこまであれこれ作りだす前に、ただ1つの汚物のスマートな処理を何故誰も考えなかったのかと言う事です。
 共同住宅に1つ肥溜をつくり、そこへ直接落としこむような筒管を廊下の窓脇にでも設置して、汚物は、そこへ流し込むようにでもすれば済む事だったような気がするのですが。
 

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