動物と人をつなぐ為の空間つくり。

 
 先の選挙で都知事になった小池氏が、公約の中に動物(ペット)の殺処分を次回の東京オリンピックまでに0にする、という一文を挙げているのをご存知の方はインテリアに携わる方々の中にどれくらい、いらっしゃるでしょうか?

 基本的には自分勝手な理由での持ち込み等を保健所(都内の場合は動物愛護センターになります)が、拒否する事が出来る、というのが主な行政対応ですので、その分遺棄されたり、ネグレクトで密かに殺される動物達が増える可能性もあります。
 更には行政側の人数が限られている為、病気の動物や赤ちゃん達は24時間体制で面倒を見てくれるボランティアさんとの連携が必要となりますし、医療費や食費を考えても寄付頼る部分は大きくなるでしょう。ついでに、保健所が基本的に引き取り処分している動物は犬猫が主となりますので、特定外来種認定されている動物などは含まれることはないと考えるべきだと思います。
 そういう意味では目標として掲げている0という数字は表向き行政が殺す目的を持って処分した数字であり、本当の意味での0は難しいだろう、というのが私達殺処分反対派の見方です。
 ただ、どんな形にしろ「殺す為の場所」と呼んで憚らなかった機関が、「生かす為の場所」になってくれる方が、税金の使い道としては嬉しいのは確かです。
 ドイツやアメリカなどのシェルターを見ていて私が思うのは、まず現在の保健所や愛護センターを全てリフォームするか、建て直しになります。1つ2つはドリームボックスなどとふざけた名前のついたガス室込みで残しておくのもありかとは思いますが、一時的にでも動物を迎えたり、見学者などを受け入れている施設は、出来る限り手入れしやすく、衛生的で、かつ動物のストレスも緩和して、見学者が新たな家族として名乗り出たい気持ちにしてくれる前向きな雰囲気の建物の方が働く側も気持ち良い筈です。
 そもそも濡れたコンクリの檻は水で流せば掃除は終わりですが、糞尿の丁寧な始末やそこに居る動物達の衛生面を思うと、特にお子さんのいる家庭や、他にも動物が居る家庭では、まずは清潔にして、ノミダニの駆除に皮膚炎の確認など、脳内に「不潔」の言葉が溢れて今回は帰ろうか・・となりそうです。
 本来ならばそんな場所にいる子だからこそ、一秒でも早く出してあげたい!と願う人こそ家族になってほしいものですが、初見ですとある程度理解している人でも不安になるのも仕方のない事です。事実、あまりの管理の不衛生さに引き取りを止めて、ブリーダーからリタイア犬を引き取ったと方も居ます。
ボランティアさんがネットで新しい家族を募集している犬や猫も、可愛く撮れている方が問い合わせも多いそうです。
 つまりは見た目も大切なのです。
 建物も大切なのは当たり前ですよね。
一気に全ての施設が改築される事はないと思いますが、もしも、その内装や構造のリフォームなどを求められた時、この業界で自信を持って出来る人がどれだけいるかな、と考えた時、少なくとも私がこの方なら、もしくはこの会社なら、と思える幾つかの工務店や設計事務所はありますが、多分これを読んでくださっている方の中には居ないでしょう。
 それがとても残念です。
 ただ、これからますます犬や猫を取り囲む業界は伸びると思います。
 その為に他のショップや工務店と違う特化した部分をアピールする要素として、人と動物とをつなぐ空間作りを今一度真剣に考えて頂ける方が増えてくれればこれ程嬉しい事はありません。

川島織物セルコン

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リリカラ

トーソー

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2016年11月

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